イケメンヤンキーに愛されて
「じゃあ、俺と付き合えよ。文句はねぇな?」
「うん!!」
出た!
久しぶりの俺様発言。
これで、晴れてあたしは翔君の彼女となりました。
―――ブーーーー
気づくと、劇場内にお客さんが増えていて、映画の始まりのブザーが鳴っていた。
「もう始まるね!」
静かな雰囲気に圧倒されて、少し焦って翔君に話しかけた。
すると、返事は来なかったが、左手に何かが触れた。
左にいるのは・・・、翔君。
きっとあたしの手に触れているのは、翔君の手。