イケメンヤンキーに愛されて

「え・・・?」

扉がなかった。
毎日、夜になると男女の部屋の真ん中にあるはずの、扉が。

「愛結たん、行こ」

呆然としているあたしを気にもせず、亜弓ちゃんはあたしの腕を引っ張ってどんどん進んでいく。
そして、ある部屋の前で立ち止まった。

ドアの横のプレートには、名前が書いてある。

『中山 翔』

翔君の部屋。
今日の集合場所。
< 84 / 281 >

この作品をシェア

pagetop