イケメンヤンキーに愛されて

『ガラガラガラっ』

亜弓ちゃんは前と同じく、勢いよくドアを開いた。
中を見ると、男子はもう全員そろっていた。

「あ、愛結ちゃん!」
「お前、マジで来たのかよ・・・」

喜んで迎えてくれる一成君と、真逆の翔君。
翔君のことは、完全に無視して部屋の中に押し入った。

「・・・・・・」

誰も一言も話さない。
気まずい空気が流れ始めた。
原因は、きっと翔君。
< 85 / 281 >

この作品をシェア

pagetop