三日恋〜晴と雪の恋物語〜

藤井をつい見つめてしまうと、照れ臭そうに藤井が言った。


「お前今まで恋愛的な話とかそういう悩みとか相談がなかったから、今力になってやりたいと思ってんの」


引き続きこんな事まで。


「藤井…お前っていい奴だったんだな」


藤井をまじまじと見ながら言うと、頭を叩かれた。


「んなこたぁどーでもいいの。いいからさっさと話やがれ」


藤井とこんな話しをするのは初めてかもしれない。


そして、照れ隠しの下手くそな奴だと思いながら、俺は藤井に感謝して昨日の事を話した。
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