三日恋〜晴と雪の恋物語〜
けど、幸は嫌がらなかった。
ただ、泣いた。
「幸…幸…大丈夫。大丈夫だよ」
俺は幸の頭をポンポンと撫でながらずっと、そう呟いた。
「手紙が来なくなった時、俺が会いに行けばよかった。もっと幸の心を知ろうとすれば良かった。返事が来なくたって手紙出し続ければ良かった。幸は何も悪くないよ」
幸のお父さんの話を聞いた時から、ずっとそう思ってた。
そしたら、幸はこんなに苦しまなかったかもしれない。