三日恋〜晴と雪の恋物語〜

幸の顔は見えないけど、幸の事だからそんな事ないって思ってる。


全部自分が悪いんだって思ってる。


それこそ、そんな事ない。


「幸は何も悪くないから。だからもう泣くな。一人で苦しむな。俺が支えになるから」


すると、幸がゆっくりと顔をこちらへ向けた。


俺は息を呑んだ。


真っ白な顔に、変わらぬ大きな目。


その目は涙で濡れていて、キラキラとしている。


ずっと噛んでいたからか紅い唇。
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