三日恋〜晴と雪の恋物語〜

「こんなに…こんなに綺麗になったのにさ、泣いてたら、顔がパンパンになっちまうぞ」


俺は幸の顔をしっかりと見てそう言った。


昔みたいに、ちょっと幸に意地悪をする感じで。


「る…と…。はると…晴斗ぉ…っ!」



幸が俺に飛び付くように抱き着いた。


「幸…泣け。俺に向かって何でも言え。全部全部受け止めてやるから」


「さっきは…泣くなって…いったじゃん…!」


「そんな事言ったっけ?」


俺は、ははっと笑ってみせる。
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