三日恋〜晴と雪の恋物語〜

「晴斗……」


パンッ!


「っ!」


伸ばしたあたしの手は晴斗に振り払われた。


「晴……斗……」


ごめん。


ごめん。


晴斗、ごめん。


ごめんね。


晴斗……。


「ごめんね……」


あたしの声は、小さくて、小さくて。


晴斗に届いたか分からない。


晴斗はただ、


「悪い」


と呟いた。


それは、どの意味の「悪い」?
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