三日恋〜晴と雪の恋物語〜

俺さ


ピチチ


ピチチ


朝……。


良く分からない鳥の鳴き声が聞こえる。


むくりと起き上がると、お父さんもお母さんもまだ寝ていた。


部屋にある時計には4:12と記されている。


起きるのにはまだ早い時間だ。


けど、起きて、すっきりしたい。


この心のもやもやを取り除きたい。


昨日は、帰り道、晴斗とは言葉を交わさなかった。


静かに宿に帰って、静かにご飯を食べて、静かに温泉に入り、静かにふとんに入った。
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