三日恋〜晴と雪の恋物語〜

お父さんとお母さんが起きない様にそっと部屋を出て階段を降りる。


すると、由美子さんが朝食の準備をしていた。


準備といっても、テーブルを拭いたり床を拭いたり。


「おはようございます」


挨拶をすると、由美子さんはにこっと笑った。


「うきみそーち。幸美ちゃん」


「ちょっと、外散歩してきます」


あたしがそう言うと、由美子さんはまたにこっと笑った。
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