三日恋〜晴と雪の恋物語〜
何で、こんなに晴斗の事考えちゃうの?
分かんないよ。
自分の心も、晴斗の事も。
部屋に戻ると、お父さんが起きて、顔を洗っている時だった。
「幸!どこにいたんだ。今から外に出てみようと思ってたんだ」
確かに、お父さんは慌てた様子で顔を洗っていた。
「ごめん……。目ぇ覚めちゃったから、ちょっと散歩に行ってたの」
素直にそう言うと、
「そうか……」
と、お父さんはほっとしたような顔をした。