三日恋〜晴と雪の恋物語〜

話し声が聞こえたのか、お母さんも目を覚ました。


「ん……おはよう……」


「おはよう」


あたしとお父さんが揃って返すと、お母さんが静かに微笑んだ。


「楽しかったわね」


「うん。沖縄来れて良かった」


すると、お父さんとお母さんが急に真面目な表情になった。


「幸。今日は、どうしてもお父さんとお母さんで行かなくちゃ行けないところがあるんだ。一人で宿に待ってて貰える?」


お父さんがあたしに聞く。


「あたしは、行っちゃだめなの?」


そう聞き返すと、お父さんは首を縦に振った。


なんで?


あたしはだめなの?
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