三日恋〜晴と雪の恋物語〜
「結構広いんだね~」
敷いてある布団に大の字に寝っ転がってみた。
「今日合わせて3日間だけだから、思う存分楽しもうな」
お父さんの言葉にあたしは満面の笑みで頷いた。
沖縄は夕方も暑い。
あたしは着いたときも合わせて三回も着替えた。
服がしっとりして肌にくっついて気持ち悪いんだもん。
あたしは今、気晴らしに外を散歩してる。
あたし達が泊まる宿を見てみると、屋根に二体のシーサーが乗っていた。
「ホントに沖縄に来たんだなぁ」
あたしは持ってきたサッカーボールを足で転がしながら一人呟く。
どこかに広い場所があればサッカー出来るのに。
中学で入った部活は男子サッカー部。
女子サッカー部はないし、女子相手だとつまんない。
あたしの周りは守ってちゃんキャラが多かったから。
まぁ、皆可愛いし、仲いいけどね。