三日恋〜晴と雪の恋物語〜

その日は晴斗は朝ごはんに姿を見せず、あたしは部屋に戻った。


「じゃあ、行ってくるね」


部屋に戻るとすぐにお父さんとお母さんは出かける準備を始めた。


宿を出る時、


「行ってらっしゃい」


と手を振ると、二人とも少しだけすまなそうな顔をしながら手を振り返してくれた。


二人の大切な用事かぁ。


いったい何なんだろう。


考えても分からないから、あたしはまた散歩をする事にした。
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