三日恋〜晴と雪の恋物語〜
「晴斗…晴斗…晴斗っ!」
泣かないで。
泣かないで。
「辛かったね…晴斗…」
あたしは晴斗に近づいた。
上半身が裸の晴斗だけど、そんなの構わない。
あたしは晴斗に寄り添って、手を握った。
「あたし、晴斗の気持ち、全部は分かってあげられないよ。けど、辛かったんだね。弟君が大切だったんだね。自分の生活捨てられるくらいに、大好きだったんだね」
東京から沖縄に来てしまうくらい、晴斗の心に、ショックを与えたんだろう。