三日恋〜晴と雪の恋物語〜

晴斗は大きく息を吸うと、


「望海の事忘れないし、忘れちゃいけないと思う。けど、望海の分まで俺が生きてやる!望海が続けられなかったサッカー続けてやる!望海が真似ばっかしたくなるような男になってやる!だから、見ててくれよ!望海!!」


と、空に向かって叫んだ。


手はぎゅっと握られてる。


あたしは思わず立ち上がった。


「望海君!晴斗の事、ずっとずっと見守っててあげてね!離れてても、お兄ちゃんは望海君の為に良い男になるらしいから!!」


晴斗を真似てそう叫ぶ。


そして晴斗に向かってにかっと笑った。
< 62 / 197 >

この作品をシェア

pagetop