三日恋〜晴と雪の恋物語〜
晴斗はふるふると首を振る。
「俺、お前に会わなかったら一生望海の事誰にも言わないで一人で生きてたと思う。けど俺、お前に会って、短い時間の中で凄く成長出来たし、お前のお陰でやっと望海の事心の中で一段落着いた感じがする。だから、ありがとう」
耳元で囁かれる言葉は晴斗の気持ちをあたしに伝えてくれて、抱き締める腕はあたしに感謝の気持ちをいっぱいいっぱいに表してくれた。
「強くなった晴斗なら大丈夫!」
あたしも晴斗の背中に腕を回してぽんぽんと背中を叩く。
「頑張るんだよ。いろいろと。あたしは明日帰っちゃうんだから」