三日恋〜晴と雪の恋物語〜
晴斗はこくりと頷く。
「俺、お前に出逢えて良かったよ。幸」
ゆっくりと晴斗の体温が離れる。
「あたしもだよ。晴斗の事、忘れないからね」
にこりと笑うと、晴斗は頬を染めた。
そして少し顔を背けながら、
「つか、その、嫌じゃなかったか?」
「へ?」
「だから、その、さっきの…キス…」
最後の言葉はよく聞き取れなかったけど、言いたいことは分かった。
「あ、あ、い、嫌じゃ、なかったよ…?」