三日恋〜晴と雪の恋物語〜

「恋とか良く分かんなかったけどさ、多分、これが恋とかなんだって思える…。ずっとサッカー一筋で全然女子とも話したりする事もなかったし…」


照れ臭そうに前髪を弄りながら小さな声でそう言う晴斗を見て、あたしはニヤニヤが止まらなかった。


そんなあたしを見て晴斗がむくれる。


こんな幸せな時間は、明日で終わってしまうんだ。


あたしも、初恋、だったんだけどな…。


「いつかさ、迎えに行くから」


すると不意にそう晴斗が言った。


「え?」


「大きくなったら、いつか幸の事嫁さんにしてやるから」
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