三日恋〜晴と雪の恋物語〜
「何ニヤニヤしてんの」
「…っ!」
晴斗の呆れたような声が聞こえる。
「もう少し今の状況を考えてくれてもいいんじゃねぇの?これでお別れなんだし…」
はっとして、今の自分の状況を思い出す。
今あたしは港?みたいな所にいた。
晴斗はここまでお見送りに来てくれたのだ。
「ご、ごめん!」
謝るあたしに、「ん」と晴斗が紙を差し出した。
「これは?」
「俺の住所」
「え?」
「手紙、寄越せよな」