三日恋〜晴と雪の恋物語〜
一緒に来た親と別れて教室に向かっている途中だ。
新しい制服のブレザーはまだ固くて、中学は学ランだったから、ネクタイを結ぶのも苦労した。
教室に着くと、少しガヤガヤしている。
同じ中学の奴同士で話しているグループもあり、一人で席に着いている奴もいる。
俺は「青山」で出席番号は一番。
慣れたことだけど毎回一番前の席は辛い。
まぁ、苗字を恨んだ所で仕方ないけど。
俺らは結構ギリギリにきた生徒らしく、席に着いて少しすると担任の先生らしき人が入ってきた。
なかなかカッコイイ男の先生。
年は…三十いかないくらいか?
勝手に分析する。