三日恋〜晴と雪の恋物語〜
担任に呼び止められる。
舌打ちをこらえて教卓に近付いた。
「悪いな青山。日直を明日からお願いしたいんだ」
そう言いながら先生から日誌を渡される。
「1人1週間。その日の授業科目と授業の内容。クラスの1日の様子と次の日の予定を書いて欲しいんだ」
「分かりました」
返事をすると、
「宜しくな」
と肩を叩かれた。
頷いてから席に戻る。
荷物を持つ前に幸がいるはずの席を見ると、そこにはもう幸の姿はなかった…。