三日恋〜晴と雪の恋物語〜

担任に呼び止められる。


舌打ちをこらえて教卓に近付いた。


「悪いな青山。日直を明日からお願いしたいんだ」


そう言いながら先生から日誌を渡される。


「1人1週間。その日の授業科目と授業の内容。クラスの1日の様子と次の日の予定を書いて欲しいんだ」


「分かりました」


返事をすると、


「宜しくな」


と肩を叩かれた。


頷いてから席に戻る。


荷物を持つ前に幸がいるはずの席を見ると、そこにはもう幸の姿はなかった…。
< 90 / 197 >

この作品をシェア

pagetop