カルネージ!【完】
「……ちょっと阿久津、これはやりすぎじゃない……!?」
「むしろ感謝してほしいくらいだよね」
「なんで……!」
「まあ、辻野が望むなら乱暴してあげるけど」
「……え?」
「今度同じことしたら乱暴してあげるよ、丁寧にね」
「ど、どうも……?」
こいつわかってねーよ。
みたいな冷たい視線とともに嘲笑され、納得いかないまま眉を顰める。
まあよくわからないけれど。
同じことって何だろう。今日は思い当たる節があり過ぎた。
単純に疑問で首を傾げれば、私の気持ちを察したのか
「エロい奴にしかわかんない話だよ」
いつか聞いたことのあるセリフを返される。
「――わっ!」
また訊くため口を開きかければ、今度は厚い布団を被せられた。次は毛布。次にタオルケット。
どんどん体に降ってくるベッドのお供をくぐってやっとの思いで顔を出す。
何してんだ阿久津。