実はちょこっと悩んでます。
おかーさんは重々しく口を開いた。


「…胡桃…。」

「…なんで、もっとはやく言ってくれなかったの…!?」


あたしは、時雨君が声をかけたのにも気づかず

おかーさんにつめよった。


「急なことだったから、ほんとにごめんなさい。…単身赴任ってゆう方法もあるけれど、それじゃあ1ヶ月に1回も、お父さんと会えなくなるの。」

黙っているあたしに、おかーさんは

「お母さんはね、できるだけ家族3人でいたいのよ。」

と言った。
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