実はちょこっと悩んでます。
時雨君からそう言ってくれたことが嬉しくて

あたしは、きゅっと距離を縮めた。


「もう春だねー。」

「…そーだな。俺、ちょっとちゃりとってくるから。一緒にくるか?」

「うん、いくっ。」

「じゃあ、こっち。」


少しだけ手を引っ張って

前を歩く時雨君の背中を

すごく愛しく思った。
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