実はちょこっと悩んでます。
「ねぇ、赤城?」


ラーメンを食べ終えて、家へ帰る途中。

あたしは、隣の赤城と目を合わせた。


「?どーかしたんすか?」

「…さんきゅね、さっき。」

「…さっき?」

「そばにいるって、言ってくれたじゃん?あれ、さ、どんな意味であっても、嬉しかったから。」


あたしは、そこまでいって

ぽんっと赤城の肩を叩いた。


「家、そこだから。またがっこーでね。」


ばいばい、と言って

あたしは、赤城に背を向けた。


【零side.end】
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