そっと、もっと、ぎゅっと~私に限り無い愛を~
「…そうだよな。矢沢は、大谷の事が好きだよな。頭では理解してるんだ。諦めなきゃいけない事も…。

…でも、それでも、お前が好きだ」

「…どうしたら、私の事、諦めてくれるんですか?」

「…矢沢が、大谷と、別れてくれたら」
「…⁈」

その言葉に、絶句する。

「そう思うほどに、お前が恋しくてたまらない」

「…なんと言われても、私の気持ちは、変わりません」

その言葉を振り切るように、資料室を出て行く。
…が、澤田さんが、私の腕を強く掴んだ。
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