そっと、もっと、ぎゅっと~私に限り無い愛を~
「しょうがねぇな~、修一緒に送るぞ」

「は?何でオレも?」

彬の言葉にあからさまに怪訝な顔でそう言った修。



「俺ら方向一緒だし・・・何より、オレより、

修の方が、矢沢の家に近い」


「・・・・」


そうなのです。

酔う前に、家の場所の話しをしていた私たちは、

修と私の家の近さに驚いていた。


「「じゃあお願いします」」

そんな私たちを置いて、航希も、誠も、サッサとその場を去っていった。


・・・結局、彬と修が酔っ払いの私を連れて帰る羽目に。


「…じゃ、オレはここだから」

「おい、彬」

ぼやく修など放っておいて、彬もさっさとタクシーから降りてしまった。



「みんな冷たいですね~~」

そう言いながら、ウトウトしていた私は修の肩に頭を乗せていた。


「おいおい、こんな所で、寝んな」

「え~・・・寝てませんよ~」

と言いながら、すでにほぼ寝てしまっている。
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