そっと、もっと、ぎゅっと~私に限り無い愛を~
リビングは、ダウンライトが数個ついてるだけで、後はテレビから、ニュース番組が流れている。

静かにソファに歩み寄ると、修は静かに眠っていた。

…、そうだ。

修は1人暮らしなわけだから、ベッドは一つしかない。

私の為に、こんな所で寝る羽目になっちゃったんだよね。

「…大谷さん、ベッドで寝てください。

…大谷さん…⁈」

…、これは非常に困った。

寝返りを打った修の腕が、私の体をしっかりと抱きしめたからだ。

「…大谷、さん」

「…」

もう一度名前を呼んでみたが、全く反応がなく、相変わらず、規則正しく寝息を立てている。

…もう、観念するしかなさそうだ。
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