そっと、もっと、ぎゅっと~私に限り無い愛を~
修の言葉に、ポカンとする私と誠。

「…矢沢、今日、スッゲーヘマやらかして、説教しないといけないんですよ。

仕事が無いなら、連れて行っていいですか?」

「ぇ…あ、あぁ、そう言うことなら」

呆気にとられた誠は、そう言うと、私の腰から、手を離した。

私は小さく溜息をつき、カバンを持つと、修のところへ。

「…あの」

「…行くぞ」

私の言葉なんて無視で、修は不機嫌に歩き出し、私はそれを、必死に追いかけた。

会社を出て、突然足を止めた修。
私は勢い余って、ぶつかってしまった。

「…おい」

「…なんですか?」

「あんな男が好きなのか?」

「へ?ま、まさか、違いますよ」

イケメンだけど…なんか違う。

「…なら、デレデレすんな、あんな奴に」

「で!デレデレなんて…」

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