そっと、もっと、ぎゅっと~私に限り無い愛を~
「精一杯フォローするから・・・

思う存分仕事しろ・・・失敗を恐れるな・・・いいな?」


「はい…ありがとう、ございます」

何とか止めている涙が流れそうになるも、

悟られまいと、目じりをサッと拭いた。


「…意地っ張り」

「・・・・」


・・・大丈夫、私には修が付いてるから。

私が出来ることすべて、ううん、それ以上に、頑張ってみせる。


それから毎日夜遅くまで、企画の担当部分の仕事に励んだ。

分からないとこだらけで、悪戦苦闘しながらも、修のフォローをたくさん貰って、

順調に仕事を進んでいた。


・・・そんなある夜。今日も一人残業に励む。

修は担当企画の下見の為、外に出ていた。

終わったら会社に戻るから。そう言ってたので、それまで仕事に集中。


「遅くまでお疲れ様です」

「…部長、お疲れ様です、もう帰ったのかと思ってました」


「…そのつもりだったんですけど、矢沢さんに言いたい事がありまして」

「…なんですか?」

「…前に言っていた、私が矢沢さんを好きだと言う件です」

・・・その時が来た。そう思った。
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