そっと、もっと、ぎゅっと~私に限り無い愛を~
元気がないまま、会社を出ると、真っ直ぐスーパーに向かう。
必要な物を買い揃え、家に帰った。

…ごめんなさいの思いを込めて、頑張ってカレーを作る。煮込んでる間に、ポテトサラダを作った。

…午後7時。
大谷さんが帰ってきた。
私は、いつもの顔で、出迎えた。

「おかえりなさい」
「…」
その言葉に返事がない。

「…大谷さん?」
「帰る前、何で視線を逸らした?」
「…とくに意味はありませんよ」

「何があった?」
「だから、何もないですってば。
…イッ⁈」

…。痛い!
両頬をつままれた。

「話すまで離さない」
こ、子供か⁈
と、突っ込みたい。
…数秒待つが、本気で離す気はないなしく、痛みに耐えらてなくなった私は、打ち合わせでの出来事を話す…

「ふ〜ん」
ふ、ふ〜ん…それだけ?
っていうか、話したんだから、離して下さい…
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