SELF ~本当の自分~

そして、ついには沈黙が訪れる。


……何かしゃべった方がいいのかな。


そう思ったけど、やめた。

みんな食事中だし、一人一人、何か考えてるようだったし。




……


……



私が食べてるクリームパンがちょうど残り一口の時だった。








「私、北原先生が好きなの」




静寂を打ち破るかのように、凛とした声で、
れのんがそう告げたのは。



< 79 / 105 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop