SELF ~本当の自分~
「あ、それ私も思ってた。進路決まってないのに、焦ってなくて、周りに流されてなくて、かっこいいって尊敬してた」
私がいうと、なっちゃんが便乗した。
へぇ。なっちゃん(天然)でもやっぱり人のことを気にするんだ?
ちょっと意外。
柚の顔がどんどん赤くなっていく。
「えっ、ええっ。二人ともそんなこと思ってたの~?私、逃げてたから、卑怯者だって陰で言われてるのかと思った!」
「柚、落ち着きなよ……」
れのんはいたって冷静。
口元は微笑みを浮かべてる。