独恋~I love you~
―23―
「あ…はい。
もう話終わったんで。」
エイがその言葉を言い終わった瞬間、ふいに引っ張られてバランスを崩してしまって。
その流れで歩き出した朱音先輩。
突然のことすぎて状況が理解できなかった。
エイに視線を移すと…
「………‥。」
少しだけ微笑んでいて、だけどどこか悲しそうな、そんな表情でアタシを見送ってくれた。