偽装シンデレラ~キスの続きはオフィスの外で~

稜真side-

昨日の奈那子の花嫁姿は本当に綺麗だった…

挙式を終えたが、その夜も俺は奈那子をベットに寝かせてソファで雑魚寝した。

朝食は家族揃って中庭のテラスレストラン。

パラソル付きの屋外テーブルを家族で囲む。朝から照り付ける太陽の光がパラソルに反射して輝いていた。

メニューは100種類以上のメニューが並ぶビュッフェスタイル。
納豆や味付け海苔、白米と日本人向けの日本食メニューも充実している。

特に人気なのがシェフが目の前でチェイスした具材を使って焼いてくれるオムレツ。

俺は何も知らない奈那子にオススメだと言って一緒に並んだ。


「朝から仲いいなぁ」

オムレツの列に並んでいると柚希さんが俺達に話し掛けて来た。

「稜真さんのオススメなんです」

俺が柚希さんをシカトしていると奈那子の方が柚希さんと話しを始める。


「稜真のオススメね…俺も後で並んで食べてみるよ」

俺には冷たい顔しかしない柚希さんが奈那子には笑顔を向けた。

柚希さんも奈那子が姉貴に似ていると気づいているような雰囲気。

「奈那子…お前の番だ」

奈那子の番となり、彼女の肩を抱いて柚希さんから引き離した。









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