偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
《10》幸運のサンセット
奈那子side-
稜真さんに強引に買い物へと連れ出された。
ホテル内のレンタカー店で借りたビビッドな黄色のクライスラーのオープンカーでカイルア・コナに向かう。
カイルア・コナの目抜き通りアリイ・ドライブを通る。低い防波堤の向うのエメラルドグリーンの海がギラギラした強烈な陽光に反射して輝いてた。防波堤の反対側には歴史建築物が立ち並ぶ。
「ここはカメハメハ大王の縁の港街なんだ」
「知ってます。このガイドブックに載っていました」
私は手に持っていたガイドブックを見せる。
縦横に吹き抜ける潮風が私の長い髪を浚う。
「明日は観光しようか?」
「いいけど…皆で観光するの?」
「二人きりでだよ」
「あ・・・うん」
稜真さんの声は二人きりをやけに強調していたように聞こえた。
更に東に走ってると小さな雑貨店やショッピングモールが見えて来た。
「この辺りで車を停めて、後は歩くか?」
「はい」
ホテル内のレンタカー店で借りたビビッドな黄色のクライスラーのオープンカーでカイルア・コナに向かう。
カイルア・コナの目抜き通りアリイ・ドライブを通る。低い防波堤の向うのエメラルドグリーンの海がギラギラした強烈な陽光に反射して輝いてた。防波堤の反対側には歴史建築物が立ち並ぶ。
「ここはカメハメハ大王の縁の港街なんだ」
「知ってます。このガイドブックに載っていました」
私は手に持っていたガイドブックを見せる。
縦横に吹き抜ける潮風が私の長い髪を浚う。
「明日は観光しようか?」
「いいけど…皆で観光するの?」
「二人きりでだよ」
「あ・・・うん」
稜真さんの声は二人きりをやけに強調していたように聞こえた。
更に東に走ってると小さな雑貨店やショッピングモールが見えて来た。
「この辺りで車を停めて、後は歩くか?」
「はい」