偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
「婆ちゃん…横暴過ぎるよ」
「横暴で何が悪いの!?」
婆ちゃんの性格は全く融通が利かず、頑固。
このまま、頑なに拒否し続けていればずっと会長室から出して貰えない。
俺の方が諦めて泣く泣く折れた。
「わかった…。結婚するよ」
「そう、リー君も結婚か…早速、家に帰って透真に報告ね」
「じゃ俺はこれで」
俺はソファを立ってドアに向かった。
―――――さぁ誰に相手を頼もうかな?
会長室を出ると社長室に入ろうとする柾貴と鉢合わせ。
「美古会長と茶でも飲んでいたのか?」
「そうじゃない。大事な話をしていた」
「大事な話?」
柾貴は首を傾げる。
「もしかして…見合い話か?」
柾貴は眼鏡のブリッジを上げて面白そうに漏らした。
「そうだ。俺…結婚しなきゃいけない」
「誰と?」
「婆ちゃんの勧める見合いを回避する為に結婚相手を早急に作るコトになった」
「そう」
柾貴は素っ気ない返事をして社長室のドアノブに手を掛ける。
「誰がいいと思う?」
「横暴で何が悪いの!?」
婆ちゃんの性格は全く融通が利かず、頑固。
このまま、頑なに拒否し続けていればずっと会長室から出して貰えない。
俺の方が諦めて泣く泣く折れた。
「わかった…。結婚するよ」
「そう、リー君も結婚か…早速、家に帰って透真に報告ね」
「じゃ俺はこれで」
俺はソファを立ってドアに向かった。
―――――さぁ誰に相手を頼もうかな?
会長室を出ると社長室に入ろうとする柾貴と鉢合わせ。
「美古会長と茶でも飲んでいたのか?」
「そうじゃない。大事な話をしていた」
「大事な話?」
柾貴は首を傾げる。
「もしかして…見合い話か?」
柾貴は眼鏡のブリッジを上げて面白そうに漏らした。
「そうだ。俺…結婚しなきゃいけない」
「誰と?」
「婆ちゃんの勧める見合いを回避する為に結婚相手を早急に作るコトになった」
「そう」
柾貴は素っ気ない返事をして社長室のドアノブに手を掛ける。
「誰がいいと思う?」