偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
「俺達は一緒に同居するけど…入籍はしない。事実婚で行くから」
「そんなコトすれば・・・美古会長に」
「だから、社内では濱部奈那子で通して欲しい」
「入籍していないのに…濱部の姓を名乗るんですか?」
「そうだ」
「そうだって・・・それは・・・」
「それが婆ちゃんにバレない方法だ。入籍したっていつかは離婚する関係。俺はお前をバツ一にはしたくない。俺だってバツ一になりたくない。お互いの最良の方法だ。お前は黙って受け入れろ」
それは最良の方法だと言うが。
稜真さんの声のトーンからしてバツ一になりたくないのは彼の方。
濱部奈那子ーーー・・・
私は表向きだけ…濱部家の人間となる。
「そんなコトすれば・・・美古会長に」
「だから、社内では濱部奈那子で通して欲しい」
「入籍していないのに…濱部の姓を名乗るんですか?」
「そうだ」
「そうだって・・・それは・・・」
「それが婆ちゃんにバレない方法だ。入籍したっていつかは離婚する関係。俺はお前をバツ一にはしたくない。俺だってバツ一になりたくない。お互いの最良の方法だ。お前は黙って受け入れろ」
それは最良の方法だと言うが。
稜真さんの声のトーンからしてバツ一になりたくないのは彼の方。
濱部奈那子ーーー・・・
私は表向きだけ…濱部家の人間となる。