偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
「金銭的なコトは全く気にしなくていいと言って下さったわ。部屋も引っ越しするようにと言われたわ」

「ええ~っ!?」

「明日…知り合いの不動産業者はここに来るの」

「そうなんだ…お母さんはその提案受けるの?」

「将来、社長夫人となる実家の家族の住む家がボロアパートでは恰好悪いようなコトを遠回し言われたから…全ては奈那子貴方の為よ」

「お母さん…!?」


「貴方からも濱部社長には礼を言っておいてね」

「私からもお願い…お姉ちゃん」

弥英子からもお礼を頼まれた。

「お姉ちゃんは現代のシンデレラ姫よ。いい人に巡り合ったね」

「あ・・・そうね」

「奈那子…私と弥英子の為にも稜真さんと上手にやるのよ!」

「う、うん」

私は歯切れの悪い返事しか出来なかった。








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