偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
「今夜泊まって行くか?」

「あ、いえ・・・」

「…だよな・・・」

俺はショックなキモチを表に出さず、奈那子に同調した。

何もしないとか言っても、信じて貰えそうにない。

人生の節目である結婚を偽装したコトから始まっていると思う。
社内で見せる調子の良いチャラ男にしか思われていない。

俺は柾貴に言われるまで、奈那子に惚れてるコトすら気づかなかった。
お前に『地味子』と言うあだ名を付けた時から…俺は奈那子を意識していたんだ。

「メシ食ったら、送るよ」

「ありがとう…」





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