偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~

稜真side-

「リー君、今度の株主総会で正式に貴方を社長として紹介するつもりよ」

「あ、ありがとうございます!!」

「現社長の早祐さんを会長職に就任させる予定だから」

「婆ちゃんはどうするの?」

「あたしは引退して、残りの余生をのんびりと過ごすつもりよ」

「婆ちゃんが引退?」

年が年だし、引退してもおかしくはないけど。

「婆ちゃんがオフィスから居なくなるのか…寂しいなぁー」

「本当にそう思ってる?」

「思ってるよ」

俺が社長で奈那子が秘書か・・・


「あのね…リー君」

「何、婆ちゃん?」

「奈那子の秘書の件だけど…あれはなかったコトにして頂戴」

「えっ!?でも、奈那子だって総務部の引継ぎを・・・」

「奈那子さんにはタッ君の秘書をして貰うわ」

「父さんの秘書!!?父さんには永遠が居るだろ?」

「あーちゃんに似た奈那子さんのコト…よっぽど気に入ってるみたいよ」

「奈那子は俺の妻だぞ!」

「これは決定事項だから…奈那子さんにはあたしが直接お話するから…リー君の口からは言わないでね」



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