偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
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「カノンちゃんの水割り以前にも増して美味しいよ。それに綺麗になった。新妻の色気と言うヤツかな」
柚希さんは水割りを飲みながら私を意地悪くからかう。
「相馬先生もそう思う?私も思ったの」
「ママまで・・・」
私は二人からからかわれ、照れ臭いのか頬が赤くなった。
「結婚したらバイトは辞めるって言ってなかった?」
「俺が引き止めたんですよ」
「でも、旦那様はバイトのコト知ってるの?」
「いいえ」
会社は副業禁止。バレたらクビだもん。
「相馬先生…私…やはり…『フォルテ』のバイトは・・・」
「辰真さんに話していいの?」
「辰真さんって誰?カノンちゃん。もしかして…旦那様」
「旦那様のお父様です」
私は柚希さんに弱みを握られている。濱部社長に偽装結婚がバレたら、私も稜真さんも・・・
今夜は大学時代の友人と飲んで来ると言って外出できたが。
そう何度も同じ理由は使えない。
「カノンちゃんの水割り以前にも増して美味しいよ。それに綺麗になった。新妻の色気と言うヤツかな」
柚希さんは水割りを飲みながら私を意地悪くからかう。
「相馬先生もそう思う?私も思ったの」
「ママまで・・・」
私は二人からからかわれ、照れ臭いのか頬が赤くなった。
「結婚したらバイトは辞めるって言ってなかった?」
「俺が引き止めたんですよ」
「でも、旦那様はバイトのコト知ってるの?」
「いいえ」
会社は副業禁止。バレたらクビだもん。
「相馬先生…私…やはり…『フォルテ』のバイトは・・・」
「辰真さんに話していいの?」
「辰真さんって誰?カノンちゃん。もしかして…旦那様」
「旦那様のお父様です」
私は柚希さんに弱みを握られている。濱部社長に偽装結婚がバレたら、私も稜真さんも・・・
今夜は大学時代の友人と飲んで来ると言って外出できたが。
そう何度も同じ理由は使えない。