偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
「柚希さん…君の店に出入りしてるの?」

声の主は栗原さん。私の肩がオーバーにビクッと震える。

「そ、その・・・」

「稜真に訊いたら、友人と飲み会だって言うから…まさかと思って…店に足を運ばせて貰ったんだ」

栗原さんの冴え渡る勘に恐れ入った。

「バイト辞めてないの?」

「これには事情が…」

「来週から君は『星凛堂』社員だぞ!今日にでも辞めさせて貰えっ」

「『星凛堂』の社員って?」

「稜真から訊いてないの?君は来週から濱部社長の秘書として『星凛堂』で働くんだ」

「ままま、待って下さい!?私が濱部社長の秘書?それは無理です!!」

「無理って言っても…社長のご指名だから…娘に似た君が余程可愛いと見えた」


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