偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
これが今夜の夕食?
稜真さんって本当に何もできない人なんだ。

「稜真さん・・・」
私は囁きではダメだと思って、今度は彼の肩を揺する。

「起きてください・・・」

「んっ・・・うーん」

稜真さんは低いうなり声を出して髪をクシャクシャさせながらムクッとカラダ起こした。

彼の瞳は寝ぼけてるのか酔ってるのかトロンとしている。


「稜真さん・・・」


「奈那子…俺…お前が欲しい!!」

「ええ~っ!?」
稜真さんは私の腕を掴んでソファに押し倒す。

反転した視界。

私はそのままソファの上に縫い止められてしまう。

私のカラダの上には稜真さんが乗っている。



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