偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
《13》亡き娘への父の想い
奈那子sideー
水彩画家として有名な濱部澪生画伯が描いた亡き彩名さんが成人女性に成長された想像画。私は絵画を目にした途端ハッと息を飲んだ。
――――――本当に私に瓜二つなのだ。
白いワンピース姿で椅子に座る彩名さん。頭にベールを被せれば花嫁のようにも見える。
「これが彩名さん?」
「彩名は9歳で亡くなっている。これは肖像画と言うよりも想像画だ」
「私にそっくりです・・・」
稜真さんも私と同じで息を飲み、暫く声を発するコトが出来なかった。
「兄貴の言う通り…そっくりだ・・・」
「稜真は気づかなったのね…」
「あ…滅多に父さんの書斎には入れて貰えなかったからな」
稜真さんはマジマジと絵を見つめ、私と見比べる。
――――――本当に私に瓜二つなのだ。
白いワンピース姿で椅子に座る彩名さん。頭にベールを被せれば花嫁のようにも見える。
「これが彩名さん?」
「彩名は9歳で亡くなっている。これは肖像画と言うよりも想像画だ」
「私にそっくりです・・・」
稜真さんも私と同じで息を飲み、暫く声を発するコトが出来なかった。
「兄貴の言う通り…そっくりだ・・・」
「稜真は気づかなったのね…」
「あ…滅多に父さんの書斎には入れて貰えなかったからな」
稜真さんはマジマジと絵を見つめ、私と見比べる。