偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
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甘いバニラの香りと酸味の味がアクセントのバニラフレーバーコーヒーを3人で味わう。
「しかし、落ち着かないな・・・」
稜真さんは社長室全体を見渡して溜息をつく。
「諦めるしかないだろう」
栗原さんは最初から諦めモードだった。
「諦めるしかないが・・・」
二人共、美古会長には太刀打ち出来ないらしい。
「まぁ―美古会長も…引退。引退すれば…内緒でリフォームすればいい」
「婆ちゃんが抜き打ちで見に来たら…どうやって言いワケするんだ?柾貴」
「それもそうだな・・・」
私は、栗原さんが秘書室から持って来たもなかを食べながら、部屋のリフォームについて考え込む二人を見ていた。
互いに美古会長の恐ろしさを知る二人には打開策がなかった。
「私が会長に掛け合ってみましょうか?」
「奈那子が掛け合う?」
「それはナイスアイデアです。地道さん」
「…でも、大姑と孫嫁の仲が悪くなったら、どうしましょうか?稜真さん」
「それを言われると…」
私のアイデアも虚しく、二人はまたジッと考え込みだした。
甘いバニラの香りと酸味の味がアクセントのバニラフレーバーコーヒーを3人で味わう。
「しかし、落ち着かないな・・・」
稜真さんは社長室全体を見渡して溜息をつく。
「諦めるしかないだろう」
栗原さんは最初から諦めモードだった。
「諦めるしかないが・・・」
二人共、美古会長には太刀打ち出来ないらしい。
「まぁ―美古会長も…引退。引退すれば…内緒でリフォームすればいい」
「婆ちゃんが抜き打ちで見に来たら…どうやって言いワケするんだ?柾貴」
「それもそうだな・・・」
私は、栗原さんが秘書室から持って来たもなかを食べながら、部屋のリフォームについて考え込む二人を見ていた。
互いに美古会長の恐ろしさを知る二人には打開策がなかった。
「私が会長に掛け合ってみましょうか?」
「奈那子が掛け合う?」
「それはナイスアイデアです。地道さん」
「…でも、大姑と孫嫁の仲が悪くなったら、どうしましょうか?稜真さん」
「それを言われると…」
私のアイデアも虚しく、二人はまたジッと考え込みだした。