偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
「さあな」
柾貴は理由を知っている素振りを見せるが、口を固く閉じてさっさとエレベーターホールに歩いて行った。
「おいっ!?柾貴待てよ!?」
俺は柾貴の後を追い駆ける。
「おいっ!?俺に理由を教えろ!!」
「奈那子さん本人に直接訊けばいいだろ?」
「・・・」
奈那子は俺の知らない所で柚希さんと密会してるのか?
もしかして…頻繁に病院に足を運ぶのは…弥英子ちゃんとお母さんに会うんじゃなくて…柚希さんに会う為?
「来たぞ」
俺達の目の前のエレベーターが停止して、ドアが開いた。
「なぁ?柾貴…教えてくれ」
俺は疑心暗鬼に駆られながら乗り込み、柾貴にしつこく迫る。
「いい加減に素直になれよ。稜真」
「俺は奈那子のコトを訊いているんだ…」
「柚希さんに奪われてもいいのか?」
「それは・・・」
――――他の男に奪われたくないと思うけど。
相手が柚希さんだったら、俺は何も出来ないかもしれない。
俺が柚希さんから姉貴を奪ったから…
復讐されても仕方がないんだ。
でも、奈那子を復讐に利用されたくない。
幾ら、奈那子が姉貴に似てるからと言っても…彼女は赤の他人だ。
柾貴は理由を知っている素振りを見せるが、口を固く閉じてさっさとエレベーターホールに歩いて行った。
「おいっ!?柾貴待てよ!?」
俺は柾貴の後を追い駆ける。
「おいっ!?俺に理由を教えろ!!」
「奈那子さん本人に直接訊けばいいだろ?」
「・・・」
奈那子は俺の知らない所で柚希さんと密会してるのか?
もしかして…頻繁に病院に足を運ぶのは…弥英子ちゃんとお母さんに会うんじゃなくて…柚希さんに会う為?
「来たぞ」
俺達の目の前のエレベーターが停止して、ドアが開いた。
「なぁ?柾貴…教えてくれ」
俺は疑心暗鬼に駆られながら乗り込み、柾貴にしつこく迫る。
「いい加減に素直になれよ。稜真」
「俺は奈那子のコトを訊いているんだ…」
「柚希さんに奪われてもいいのか?」
「それは・・・」
――――他の男に奪われたくないと思うけど。
相手が柚希さんだったら、俺は何も出来ないかもしれない。
俺が柚希さんから姉貴を奪ったから…
復讐されても仕方がないんだ。
でも、奈那子を復讐に利用されたくない。
幾ら、奈那子が姉貴に似てるからと言っても…彼女は赤の他人だ。