偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
「俺、好きなオンナが出来た。別れてくれ。奈那子」
最近、つれないと思っていた彼氏の真一。
他に女が出来たのかもしれないと疑っていた。
私の疑いは的中した。大学時代の同級生で交際を初めて5年目に突入、同級生の間ではこのまま結婚まで突き進むのではないかと思われていた。
でも、それは現実にはならなかった。
仮にもし…『結婚してくれ』と真一に言われても家庭の事情で即座に『うん』とは言えなかった。
2ヵ月振りのデートは別れる為のデートだった。
「そう」
私は素っ気ない返事を返す。
「奈那子お前…俺を責めないのか?」
元々感情的にはならない冷静なオンナ。
私ではなく他の女に目を向けてしまった真一を責めても仕方がない。
「真一を責めても…真一は私の所に戻って来ないでしょ?」
「…お前は最後までクールなオンナだな。まぁ―泣いて縋られるよりはマシか…」
街はクリスマス色に染まっている。
私は真一の為にクリスマスプレゼントを用意していた。
----真一の言う通り・・・私はクールなオンナ。
「じゃ~元気でな。奈那子」
「真一も元気で」
真一はコーヒーをそそくさに飲み干してカフェを出て行った。
彼は私の顔を見ようとしなかった。
彼の見ているのは新しいオンナの顔。
―――――クリスマスまで後3週間…突然の別れだった。
最近、つれないと思っていた彼氏の真一。
他に女が出来たのかもしれないと疑っていた。
私の疑いは的中した。大学時代の同級生で交際を初めて5年目に突入、同級生の間ではこのまま結婚まで突き進むのではないかと思われていた。
でも、それは現実にはならなかった。
仮にもし…『結婚してくれ』と真一に言われても家庭の事情で即座に『うん』とは言えなかった。
2ヵ月振りのデートは別れる為のデートだった。
「そう」
私は素っ気ない返事を返す。
「奈那子お前…俺を責めないのか?」
元々感情的にはならない冷静なオンナ。
私ではなく他の女に目を向けてしまった真一を責めても仕方がない。
「真一を責めても…真一は私の所に戻って来ないでしょ?」
「…お前は最後までクールなオンナだな。まぁ―泣いて縋られるよりはマシか…」
街はクリスマス色に染まっている。
私は真一の為にクリスマスプレゼントを用意していた。
----真一の言う通り・・・私はクールなオンナ。
「じゃ~元気でな。奈那子」
「真一も元気で」
真一はコーヒーをそそくさに飲み干してカフェを出て行った。
彼は私の顔を見ようとしなかった。
彼の見ているのは新しいオンナの顔。
―――――クリスマスまで後3週間…突然の別れだった。