偽装シンデレラ~続きはオフィスの外で~
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今夜は店を休ませるとママは言ったけど、私がママの代わりに店に立つと言い張って開店させた。
今日は土曜日。
店にとっては書き入れ時の日だ。
「いらしゃいませ!!」
「あれ?ママは??」
常連客の一人・青田さんの姿が。
青田さんは大手メガバンク・帝和銀行六本木支店の副支店長。
髪の毛がバーコードで寂しいけど、気さくな人柄には好感が持てる。
銀行マンのイメージってお堅い雰囲気のタイプが多いかと思ったけど。青田さんは全くその逆。
「カノンちゃん一人とは…」
「ママ、インフルエンザでダウンしてしまって…」
「インフルか…ウチの支店の若い子も休んでたよ。流行ってるからな…カノンちゃんは大丈夫なの?」
「あ、はい…」
私は青田さんに水割りを出す。
「後で一緒にデュエットしようよ。カノンちゃん」
私…カラオケは苦手なんだけど…お客様のリクエストには応えないと。
今夜は店を休ませるとママは言ったけど、私がママの代わりに店に立つと言い張って開店させた。
今日は土曜日。
店にとっては書き入れ時の日だ。
「いらしゃいませ!!」
「あれ?ママは??」
常連客の一人・青田さんの姿が。
青田さんは大手メガバンク・帝和銀行六本木支店の副支店長。
髪の毛がバーコードで寂しいけど、気さくな人柄には好感が持てる。
銀行マンのイメージってお堅い雰囲気のタイプが多いかと思ったけど。青田さんは全くその逆。
「カノンちゃん一人とは…」
「ママ、インフルエンザでダウンしてしまって…」
「インフルか…ウチの支店の若い子も休んでたよ。流行ってるからな…カノンちゃんは大丈夫なの?」
「あ、はい…」
私は青田さんに水割りを出す。
「後で一緒にデュエットしようよ。カノンちゃん」
私…カラオケは苦手なんだけど…お客様のリクエストには応えないと。